三浦雄一郎さん、C2下山「ふらふらとロボットみたい」ヘリで移動へ
【エベレスト・ベースキャンプ(ネパール)=早坂洋祐】世界最高齢となる80歳で3度目のエベレスト(標高8848メートル)登頂に成功したプロスキーヤー、三浦雄一郎さんは24日午後11時40分(日本時間25日午前2時55分)、6500メートル地点のキャンプ2(C2)まで下山した。三浦さんの体調不良などもあり、25日中にベースキャンプ(BC、5300メートル)にヘリコプターで移動することが決まった。
三浦さんはC2到着時、BCへの無線連絡で「精根尽き果て、ふらふらとただ歩くロボットみたい」と現在の状態をユーモア交じりに話した。
三浦さんの登山隊は24日午前にC4(7980メートル)を出発。当初は8時間ほどでC2に到着するとみていたが、休憩を多くとり水分・栄養補給をしながら下山した上、歩行速度も遅かったことから遅れが生じた。満月に近い月が氷河を明るく照らす中を歩き続け、予定よりも長い約13時間かけてC2まで下った。
遅い夕食をとって睡眠。25日朝、チームドクターの大城和恵医師から点滴を受けたという。