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山下直久

静岡県浜松市

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中国首相に李克強氏 どんな人? 最年少で共青団第1書記に/堅物払拭2013/3/17

2013年03月17日 19:05

中国首相に李克強氏 どんな人? 最年少で共青団第1書記に/堅物払拭

産経新聞2013年3月16日(土)08:14

 【北京=川越一】中国共産党の青年組織、共産主義青年団(共青団)出身の李克強首相(57)には、「エリート能吏」のようなイメージがつきまとう。太子党(高級幹部の子弟)出身で地方での下積みが長い習近平国家主席とは肌合いが違う。

 清朝末期の政治家、李鴻章を生んだ安徽省合肥出身。一般家庭に育ち、幼少の頃から才に秀でていた。

 文化大革命の混乱を経て、1977年に大学入試が復活すると、最難関の北京大法学部に合格。当時の倍率は29倍と伝えられる。

 卒業時、米国留学を断念して共青団での立身出世を決意し、友人に「将来、党幹部になって堕落したときには批判してほしい」と伝えた話は有名だ。

 歴代最年少の38歳で共青団第1書記に就任。その後、河南省や遼寧省のトップを歴任し、胡錦濤前国家主席の後継と目された。しかし最後の最後に、習近平氏にうっちゃられ、ナンバー2の首相に収まった経緯がある。

 堅物のイメージが強いが、最近は笑顔も増えた。今年の春節(旧正月)前には、内モンゴル自治区のバラック密集地の住民を慰問。庶民派として国民に親しまれた温家宝前首相を手本に、自らの好感度アップにも取り組んでいる。

 今後、いかにして習氏との間に緊密な協力関係を築き、課題が山積する“国難”に立ち向かっていくのか。

 欧米列強と不平等条約を結び、「売国奴」と非難されてきた郷土の先輩の轍(てつ)を踏まぬよう、歩み始めたその道はやはり険しい。