安倍政権の政策を特集…「別人のよう」と英誌
【ロンドン=中沢謙介】「鳥か? 飛行機か? いや日本だ!」――。
英誌エコノミストは17日発売の最新号の表紙に、スーパーマンに模した安倍首相を起用し、安倍政権の経済・外交政策を4ページにわたって特集した。
記事は、安倍首相が前回の首相在任時とは「別人のようだ」と指摘。政権発足後、株価が大幅に上昇し、個人消費が増えたことなどを紹介しながら「政治への信頼を失っていた国民をあっと驚かせた」とたたえた。
一方、長期的な潜在成長力を引き上げるには、3本目の柱である構造改革を実施することが不可欠だと指摘。さらに、経済政策上の懸念材料として、〈1〉景気が減速した場合に、消費税の引き上げを延期する〈2〉構造改革への抵抗勢力に屈する――の2点を挙げ、「党内に敵を作ることになるとしても、抵抗勢力にひるんではならない」と指摘した。
一方、外交政策については「強硬な路線を取りすぎている」と指摘。「日本を復活させる道は、経済の再生に集中することであり、結果的に中国との無用な戦争に陥るようなことではない」とくぎを刺した。