領海潜航なら海警行動=小野寺防衛相「浮上し国旗掲揚を」
小野寺五典防衛相は13日、国籍不明の潜水艦が沖縄県・久米島沖の接続水域を潜航していた問題に関し、潜水艦が海中に潜ったまま日本の領海に入った場合の対応について「海上警備行動を発令し、浮上して国旗を掲げた形での航行を求める」と述べた。防衛省で記者団の質問に答えた。
防衛相によると、12日夜に潜水艦が接続水域に近づいているとの情報が入り、防衛省に幹部が集まり対応を協議。「わが国領海に入れば、安倍晋三首相の承認を得て、直ちに海警行動、しかるべき対応を取る」との方針を確認した。
国際海洋法条約は、他国の領海を通航する潜水艦に対して、海上を航行し、国旗を掲げることを義務付けている。2004年11月に中国の原子力潜水艦が沖縄県・石垣島周辺の領海を潜航した際、政府は海警行動を発令して対応した。