「パズドラ」人気の理由は? ガンホー森下一喜社長に聞く
新興ゲーム企業、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのスマートフォン(高機能携帯電話)向けゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」が業界を席巻している。2012年2月のサービス開始以来、累計ダウンロード件数は1400万件を突破した。業績も右肩上がりで伸びており、5月中旬には株式時価総額が1兆5000億円を超える局面もあった。森下一喜社長に「パズドラ」人気の理由や今後の戦略を聞いた。
--ガンホーの株式時価総額が任天堂を一時的に超えた
「期待をしていただけることは非常にありがたいが、あまり意識していない。まだ(任天堂の)足元にも及んでいない。ものづくりの本質的な意味で追いつけるようにがんばりたい」
--「パズドラ」が人気を集めている理由は
「パズルの手軽さと、モンスターを成長させるという長く遊べる要素を併せ持っている。また、1つのターン(操作)が5秒と短く、別のことをしながらでも、ちょこっと遊べる。こういった『お菓子感覚』が現代のライフスタイルにうまく溶け込んだのではないか」
--スマホ向けのゲームは今後も拡大余地はあるか
「国内ではスマホ自体の普及率が4割程度、まだまだ伸びていく。より多くの人にゲームを提供するためには、スマホは優れたプラットフォームだ。ただ、じっくりとゲームをしたいという人も多いので、当社は今後も家庭用とスマホ向けの両軸でビジネスを展開していく」
--家庭用ゲームの収益性をどう高めるのか
「今後はパッケージ販売だけでなく、ダウンロードでの販売を中心とすることで、利益率は上がってくる。開発費は高いものの、娯楽としてのゲームを時代の進化に応じたサービスモデルにして提供していきたい」
--海外展開の計画は
「北米や欧州に力を入れたい。もともとゲーム文化の土壌があり、著作権や知的財産権がきちんと保護されていて、ビジネスがやりやすい市場だからだ。人員も多少拡充し、海外のマーケティングやプロモーションを強化する」
【プロフィル】森下一喜(もりした・かずき) ソフトウエア開発会社を経て、2002年ガンホー・オンライン・エンターテイメントを創業。04年から現職。企画開発部門統括、エグゼクティブプロデューサーを兼務。ゲーム「パズル&ドラゴンズ」の制作総指揮も担った。39歳。新潟県出身。
