「実感これから」と山梨=「松原」除外に静岡は複雑―世界遺産
三保の松原が文化遺産登録から除外することが条件提示したイコモスの人達のいいぶんも分かる。三保の松原と富士山の間には市街地があるからというのが理由。確かに森林が間にある位なら考えてくれたかもしれないが、市街地が間にあるというのは文化遺産としては良くない。その時点で候補から外すべきですね。
それと富士山は入山料を取るとか議論されているのに三保の松原は松原の保管方法や三保の松原に関わった伝説や美術品をかんばんで立てるなどの努力はしてない。無理やりいれ込もうと思われても仕方ない。それに知名度の低さもある。三保の松原はあきらめる方が良い。
富士山が世界文化遺産に登録される見通しとなったことで、山梨県世界遺産推進課には1日未明、安堵(あんど)の空気が流れた。市川満課長(54)は「今はやるべきことで忙しく、実感が湧くのはもう少し時間がたってからかも」と控えめに話した。
文化庁から一報が入ったのは、30日午後11時25分ごろ。「記載(登録)勧告です」。職員の苦労が報われた瞬間だったが、すぐに知事や関係自治体との連絡や調整に追われた。
河口湖畔など富士山麓で四つのホテルを経営する旅館グループ総支配人天野隆さん(53)は「尖閣問題などで中国人観光客が大幅に減る中、欧州などからの観光客呼び込みの追い風になる」と歓迎した。
一方、三保松原(みほのまつばら)の除外を登録の条件とされた静岡県。富士山との組み合わせは古来、多くの絵や和歌のモチーフとされ、その文化的価値をアピールしてきただけに、県関係者からは複雑な声が聞かれた。
杉山泰裕世界遺産推進課長は「最終決定ではない。三保松原を含む登録に全力を傾ける」と強調する一方、「(松原から)富士山を眺めることが芸術の源泉と言えていなかったかもしれない」と肩を落とした。ある県幹部は「昨年、イコモス調査員が三保松原に来たのは富士山の見えにくい夏場だった。それが影響したのでは」と推測した。
川勝平太知事は記者団に、「(富士山の)10合目まで登り、あとはご来光を仰ぐという段取りで、三保松原が入ってこそ頂上での感動もひときわだ。一体になって登録されるよう(最終決定の)6月に向けて運動していきたい」と話した。
三保松原近くのホテルのおかみ遠藤まゆみさん(55)は「残念。松原の景観を入れずに、日本人にとって伝統的な富士山の文化は理解されたことにならない」と語った。(了)
市川満(いちかわ・みつる)、天野隆(あまの・たかし)、川勝平太(かわかつ・へいた)、杉山泰裕(すぎやま・やすひろ)、遠藤(えんどう)
