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山下直久

静岡県浜松市

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トヨタ単体決算、5年ぶり営業損益黒字へ 円安など追い風2013/1/5

2013年01月05日 13:52
(フジサンケイビジネスアイ) 2013年01月05日 08時21分

 トヨタ自動車は2013年3月期の単体決算で、本業のもうけを示す営業損益が5年ぶりに黒字転換する見通しが高まった。すでに海外事業を含む連結ベースでの営業損益は10年3月期に黒字転換しているが、単体は円高による輸出採算の悪化が響き、4年連続で赤字となっていた。原価低減などによる収支改善に加え、値上げの浸透や円安を追い風に黒字化を前倒しできる公算が大きくなった。

 同社は昨年11月の中間決算発表時に、13年3月期の営業損益は値上げなどの効果で、従来予想比500億円改善して200億円の赤字となる見通しを示していた。下期の為替レートは1ドル=79円を想定していた。しかし、安倍政権が求める金融緩和への期待から為替市場は円安ドル高が進行、4日には一時、88円台前半まで円安が加速した。同社は1円の円安が年間350億円の営業増益要因となっており、下期の平均レートが80円20銭程度で推移すると、単純計算で営業損益はゼロになる。

  また主力セダン「カローラ」や高級車ブランド「レクサス」などの実質値上げも浸透しており、利益の押し上げ要因となる見通し。これまでの超円高水準が是正されれば、ウォン安を背景にシェアを急拡大させてきた韓国・現代自動車や、ユーロ安を武器に北米で1万ドルのインセンティブ(販売奨励金)を付けて販売してきたドイツ勢などとの価格競争力が回復することにもなり、販売面でも追い風となる。

 同社は、歴史的円高による輸出車の売り上げ減少を打開するため、日本から輸出していた韓国向け主力セダン「カムリ」を12年1月から米国製に切り替えた。また原価低減活動を進めるなどで価格競争力を高めてきたが、営業赤字から脱却できなかった。このため、9月には社内横断組織「単独黒字化委員会」を立ち上げていた。