安倍晋三首相の「天皇陛下万歳」、中国CCTVがその意味探る―中国報道
XINHUA.JP 5月2日(木)13時6分配信
日本の安倍晋三首相は4月28日に開かれた「主権回復の日」の政府式典に出席した際、「天皇陛下万歳」と万歳三唱をした。中国中央電視台(CCTV)がその意味を探った。以下がその報道内容。
【その他の写真】
CCTVで東京に駐在する張剣記者によると、「天皇陛下万歳」の三唱は日本が敗戦する前の帝国議会の伝統で、旧日本帝国の色彩を帯びたものだ。張記者は「日本の首相が前回、天皇陛下万歳を叫んだのはいつだろうか。日本では明確な記述がないが、これは絶対に正常な現象とは言えない。戦後、日本政府関係者がこうした場で天皇陛下万歳と叫ぶことは異例だ」と説明した。
日本政府は公式ウェブサイトでこの式典の模様を公開したが、最後に会場の人々が万歳三唱をしたシーンでは「天皇陛下」と叫ぶ音声が消され、「万歳」しか聞こえない。日本政府は「マイクのトラブルであり、意図したわけではない」と釈明したが、これは説得力のないものだ。
張記者は「日本政府もこうした場で天皇陛下万歳と叫ぶことが不適切だと認識していると見ていい。この万歳三唱に日本政界や報道機関、学術界が注目した。批判の多くは安倍首相に矛先を向けている」と指摘。例えば、社民党と日本共産党は「天皇は政治に関与せず、靖国神社参拝に反対している。安倍首相のこの振る舞いは天皇の権威を利用し、自らが目指す改憲に向けて世論を作り上げることが狙いだ」と批判した。また沖縄タイムスは、「この式典は約40分にわたったが、天皇は発言していない。式典は安倍首相の一人舞台であり、安倍首相のこの振る舞いは戦前の日本を思い起こさせるものだ」と指摘した。
またある学者は「靖国神社への供え品奉納や迷彩服姿で戦車に乗ったこと、万歳三唱など、安倍首相の最近の振る舞いは政治的な変化球であり、外に向けて自らの保守色を示すことが狙い。警戒するべきものだ」と分析した。沖縄国際大学の教授は「安倍首相の振る舞いは日本を軍事大国の道へと近づけた」と指摘しているという。
(編集翻訳 恩田有紀)